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チンパンジー
The chimpanzee500万年さかのぼれば、ヒト(Homo sapiens)とチンパンジーは同じ祖先にたどり着きます。
生息域と亜種
チンパンジーは「絶滅のおそれのある種のレッドリスト」に絶滅危惧IB類として掲載されています(IUCN, 2008)。チンパンジー(学名:Pan troglodytes)は、赤道アフリカ各地にあるさまざまな森林性の生息地で見つかった、雑食性の類人猿です。チンパンジーは一般的にアフリカの赤道付近にある熱帯雨林で暮らしていますが、サバンナや草原、川に沿ってできた川辺林でも生息が確認されています。
チンパンジーは、4亜種にわかれ、それぞれのチンパンジーは地理的に隔離されています。西アフリカに生息する西チンパンジー(P.
t. verus)は、もっとも絶滅の危険性が高い亜種です。続いて、ナイジェリアチンパンジー(P.t.vellerosus)、中央アフリカに住む中央チンパンジー(P.
t. troglodytes)、東アフリカに住む東チンパンジー(P. t. schweinfurthii)となります。近年の研究では、西チンパンジーは別種かもしれないともいわれています(Morin
et al., 1994)。
西チンパンジーの個体群の多くは、ギニア共和国の森林地域で確認されます。この地域の森林は、世界的にもっとも豊かな森ですが、残念ながらもっとも絶滅の危機に直面した森でもあります。ギニア共和国の森林は、世界に25ヶ所ある、生物多様性が脅かされている地域(ホットスポット)の1つに指定されています(Myers et al., 2000)。
ボッソウは、アフリカでおこなわれている6つのチンパンジーの長期研究の場所のうちの1つです。