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きねつき

Pestle-Pounding

きねつきは1990年杉山によって初めて観察されました(Sugiyama, 1994)。きねつきは以下のような一連の行動で成り立っています(Yamakoshi & Sugiyama, 1995)。

1. アブラヤシの木の頂上にのぼります。

2. 放射状に広がる大きな葉を手や足を使って押し広げ、中央にある若い芽の根元をむき出しにします。

3. 若い葉を力いっぱい引き抜いて、根元から取り除き、幹の成長点部分をむき出しにします。

4. ぬき取った葉柄を、場合によって食べたりなめたりします。

5. その葉柄をきねのように使って(写真参照)、ヤシの木の頂上を叩き掘り出し、髄の部分を崩します。

6.崩れた髄の部分を手で取り出して食べます。

 現在のところ、このような道具使用行動が観察されているのは、ボッソウのチンパンジーだけです。

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