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環境教育

Enviromental Education

ボッソウの野生チンパンジーを守るために

野生チンパンジーの保全は、現地の人々の理解と協力なしにはできません。 そのための環境教育にも力を注いでいます。

 1990年代初めから、京都大学霊長類研究所による地域密着型の小規模な環境教育が、ボッソウ村とボッソウ環境研究所(IREB)、周辺の村々でとりおこなわれるようになりました。
いろいろな基金のおかげで、私たちは保全を意識したプログラムを村レベルでさらに進めています。
このプログラムには、ボッソウのチンパンジーに関するビデオの公開上映、保全チラシやバッジの配布、環境教育の授業などがあります。

環境教育の授業では、『Kikeimi』というフランス語で書かれた絵本や、『Juru the chimpanzee: Young and Curious』というフランス語と英語の2言語で書かれた絵本を地元の学校に配布したり、質問形式で簡単な議論をしたり、地元の有志ら、ソウ・プレタ・ボニミー(UVODIZ)とイグナセ・コリエ(IREB)が公開ビデオを上映したりしています。

これまでに成し遂げた前進は励みになります。
しかし、人々の見識や考え方、行動を保全問題へと効果的に積極的に変化させるためには、私たちはこうした努力を継続していく必要があります。

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学校や村での環境教育

ボッソウ村から4km離れたテュオ村の小学校で、ボッソウのフィールドアシスタントが環境教育の授業をおこなっています。(撮影:スザーナ・カルバロ)

ソウ・プレタ・ボニミー(教師、地元NGOグループUVODIZの環境教育者)がボッソウの中学校で環境教育の授業をおこないました。(撮影:タチアナ・ハムル)

絵画大会の優秀者たち。「野生チンパンジーと彼らの生息地が直面する脅威」というテーマで描かれました。このテーマは大会用に事前に授業で話しあって決められました。(撮影:タチアナ・ハムル)

教師と、地元フィールドアシスタント、京都大学霊長類研究所国際チームメンバー(スザーナ・カルバロ)が審査員となり、テュオ村の小学校の生徒が書いた絵を評価しました。(撮影:ボッソウのフィールドアシスタント)

優秀賞を取った生徒が誇らしげに描いた絵を見せています。それぞれの絵には、作文をつけてもらっています。(撮影:スザーナ・カルバロ)

ビデオ公開上映のようす。ボッソウのチンパンジーの社会生活や母と子のつながり、どのようにして子どもが他のチンパンジーから道具使用などを学ぶのか、といったドキュメンタリーを見せています。(撮影:スザーナ・カルバロ)

ディエケ町近くの村から来た先生が村の子どもたちに、ボッソウ・ニンバプロジェクトのパンフレットを読み聞かせています。環境教育には、先生の献身と熱心な姿勢が必要不可欠です。

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本・パンフレット

これまでに制作し配布した資料をご紹介します。

Kikeimi

1999年制作絵本

フランス語
主人公の女の子のチンパンジーがボッソウで育ち、そして近隣のニンバ山へ移籍するまでの物語。

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JURU THE CHIMPANZEE: YOUNG AND CURIOUS2003年制作絵本

これからの自然を守っていくのは今の子どもたちです。子ども向けの絵本を作成し現地の子どもたちに配布しました。
野生チンパンジーのくらしを物語仕立てで書いています。実在するチンパンジーたちが登場してきます。素敵な挿絵はYorric Correさんが描いたものです。 フランス語と英語で書かれています。

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Jokro: The death of an infant chimpanzee2003年制作パンフレット

2歳半で死んでしまった「ジョクロ」という名前のチンパンジーの子どもがいました。
母親は、当時35歳(推定)のジレです。死ぬ16日前から死後27日までの記録です。

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CHIMPANZEES OF BOSSOU AND NIMBA2005年制作パンフレット

緑の回廊プロジェクトの取り組みについて書かれています。
英語版、フランス語版があります。

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PDF 仏語版をPDF形式でダウンロード

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ビデオ

現地でのビデオ上映をおこなっています
  • "The Tool-makers of Bossou" (© BBC, UK),ナレーション英語
  • "A Hard Nut to Crack" (© NHK, Japan), ナレーションフランス語
  • "The Green Corridor" (© NHK, Japan), ナレーション日本語
  • "Jokro: the Death of a Chimpanzee" (© KUPRI, Japan), ナレーション英語
*Copies available for specific requests*

ジョクロ-2歳半での死の記録-



野生チンパンジーが住む西アフリカのボッソウ共和国ギニア村。ここに、2歳半で死んでしまった「ジョクロ」という名前のチンパンジーの子どもがいました。母親は、当時35歳(推定)のジレです。研究者たちは、その様子を死ぬ16日前から死後27日までビデオテープに記録しました。

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標識SIGNPOSTS

ボッソウにあるIREBの建物の壁に描かれている絵です。
これは、ここを訪れた人や村人にチンパンジーを保護することを伝えるためのものです。右側の絵にはチンパンジーのコアエリアであるバン山が描かれています。

この標識はギニアのアーティストによって描かれたものです。ボッソウとトゥオ村、リベリアを結ぶ幹線道路に設置されています。この道路を利用する多くのトラックや車、オートバイ、歩行者を対象とした標識です。標識にはフランス語で「横断させてください」と書かれています。ボッソウのチンパンジーは、バン山と隣の山を移動するときに必ずこの道を横断しなければなりません。

また、2003年11月に22個の標識がローラ県とンゾ県の道路沿いや森林沿いにGACF-USWF基金によって設置されました。歩行者や車に対して、チンパンジーの生息地のコアエリアであることを示すとともに、野生動物の保護、密猟の違法性についても呼びかけています。

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